アニマ・コンプレクス
「INNER」のデモテープを聴いた際、声をかけるかどうか迷ったものの、会って声を出す瞬間まで性別が判らず、困惑したというエピソードがある。
アニマ・コンプレクスに決まった形態はなく、ヴォーカルの森谷 喬が参加したもの全てを指す。
サビの「咲いては散る命の儚さよ」と歌う彼のヴォーカルは、戦争に明け暮れる人間の浅はかさを嘆く天からの啓示にも聞こえる。
INNER
作詞 森谷喬&高槻真裕・作曲 大和・編曲 高槻真裕
いずれ全て
夜に染まり果てゆく
抑えきれない魂
衝動に呑まれた
強く抗うほどに指に絡みつく罪
咲いては散る命の儚さよ
乱れ狂うほど果実は紅く甘い
欠いて満つる月夜に祈れども
欲望に駆られては奪い奪われゆく
ただ流されるまま
たどり着いた終焉は
汚れなき魂で
紡ぐ明日を祈れよ
深く歪んだ嘘と磨崖の夢に彷徨う
咲いては散る命の儚さよ
めくるめく光の淵は暗く深い
欠いて満つる月夜に嘆けども
欲望に駆られては騙し騙されゆく
巡る輪廻の枷に囚われたまま踊る
幾度も争い合い繰り返し
誰かのものじゃない星を奪い合って
いつかは来る最後のその瞬間も
憎み合い続けるだろうか?
咲いては散る命の儚さよ
乱れ狂うほど果実は紅く甘い
欠いて満つる月夜に祈れども
欲望に駆られては奪い奪われゆく